
Tecseeのラバードームのやつを買いました. AliexpressのBFCMセール・クーポンの値引き込みで7,195円/70pcs. 多分AEBoards Raeds HE, Varo VM87 HEに載ってるやつと同じ仕様のはず (Raeds HEの方は染色でラバードームの感触微妙に変わったりはしてるかもだけど).
PCBはRakka AtlasかVenom 60 HE 7Uにするか迷っていてまだぽちってない, 筐体・プレートも怠くてまだ設計すらしてないので, とりあえず2,000円で買ったMonsgeek Ace60に載せて試してみてます.
良かったところ
- 価格が比較的安い(ラバードームのスイッチとしては).
- MX Switchのそれと同じ要領で付け外しでき, スタビライザーもMX用のものでよく, 取り回しがECのそれと比べてずっと良い.
- HE Switch基準の良好な品質で作られており, Topre/NIZのそれよりWobbleが少ない.
- ECと違いConical Springを必要としないためワシャワシャした感触がせずシンプルで分かりやすい.
- 人によってはECのcomplexな音・感触の方が好みかもしれないのでこれはまあ個人的な好みの話か.
- タクタイルの感触は思っていたより若干強めだったけど,
特に引っ掛かる・もたつくような感触はなく連打はとてもスムーズに入る.
- HE Linearと称しているがLinearではない(まあTactileの方より弱めという程度の意味だろう).
- 少なくともNIZのそれよりは強めでわかりやすい感触してる. Topreは最近のR3/GX1/RC1あたりのがどうなのかよくわからんのでちょっと比較しづらい.
- タイトかつシンプルな感触でラバードームの感触が直接的に伝わりやすいからそう感じるところがあるのかもしれない.
良くなかったところ
- 1.5U BackSpaceで端を叩くと引っ掛かってもたつく感じがする
- タイトなWall Stemにありがちな症状.
- スタビ付きのキーは特に問題ないです.
- スライダーに突起が付いていてボトムアウトでハウジングと衝突する設計となっており, 感触・音がペチペチしたものとなってしまっている.
「スライダーの突起」というのはこれ:

よくわからんけどTravelの一貫性を保つために付いてるのかな? HEだとその辺問題出そう. 性能的には正しいのだろうけど, 音・感触的にはあんまよくないですね. 基本的にフォーミングキーボード(※Foam盛り盛りビルドのキーボードのこと)が嫌いでいつもNo Foamで組んでるけど, このスイッチについては鳴らして面白いスイッチではなく鳴らさない方が良さそうなのでPlate Foamは入れた方がいいような気がします. 試しにFrog Miniに形だけ(MX PCB/Plateなので使うことはできない)載せてみたらすっげーペチペチ鳴って駄目そうだった.
その他
長いスペースーバーで使う場合はECのそれと同様にバネ仕込んだ方がよいと思います.

まとめ
性能重視かつラバードームの押下特性を好む場合はコスパと取り回しが良くお勧めできるけど, 音・感触を重視する場合はCipulot EC PCBとDynaCap™で組んだ方がよさそうかなと思いました. 以上.