天下一キーボードわいわい会 Vol.8に参加した. Vol.7は不参加だったので一年振り.
全体的な感想としては, なんかカスタム寄りの展示大分多くなったなと. 体感自作寄りと半々くらい? 以前は奥の方のいくつかの卓に纏まって島を形成しているような感じだったと思うけど, 今回は割とどこへ行ってもカスタム置いてあった印象.
自分の展示では自作筐体と先日購入したコリアンゲーミングNIZ (Preflow Archon E1 Pro Mini)を置いていた.

見た感じNIZ EC Switch & NIZ Domesの展示してる人いなさそうだったし持ってきてよかったんじゃないでしょうか(自作界隈の方は見きれてないのでそっちにいたかもしれないけど). 自作筐体については……次はもっとデザイン凝ってて品質的にも完成度の高い(ちゃんと精度の高い工場に頼んだ)筐体を作って持っていけるといいですね.
以下気になったもの・参考になったもののメモ.
筐体
PMD F13





Masroさんの新作. 今回一番見たかったやつ. 滅茶苦茶格好良い!
これメッシュサイズいくつ?って訊いたら250ですって返ってきてワロタ. キーボード文脈で聞いたことねえよ. この窪んだサイドプロファイルを目立たせるために光沢が必須(そうでないと陰で目立たなくなってしまう)で, かつマットな手触りにしたい, ということで250メッシュのアルマイトになったらしい.
Rukia 896



こういうサイドは削ってるけどリアは削ってない筐体 (上手く伝わってるかわからんので具体例を出すとTGR-910 R1とかMerisi Sessantacinqueとか) はあんま好きじゃないかなあ, と思ってたのだけど実物見てみたら普通に滅茶苦茶格好良いじゃん……となった.
Magnum65



USBポート周辺のデザインが滅茶苦茶格好良い!
Kataaa Model VI

zFrontierで$35で買える完成品のキーボード. 書いてある通りなんか普通に良い感じだった. Stainless PlateにHMX製スイッチということで長時間叩いてると痛そうではあるけど……
Sentinel

JLC製の筐体の割に随分綺麗だな……と思った. やらかしそうな設計はせず製造ガチャを外さなければコスパ滅茶苦茶良いんでしょうね.
Henge40

こちらもJLC製の筐体. Twitterで見ててこの色いいなーと思ってたんだけど, 実物も写真通りに良い感じの色味だった.
なお先日JLCCNCのアルマイトがナーフされ, Natural/Black以外の色ではマット加工しか選べなくなった模様……
スイッチ
Cherry MX Northern Light (MX2A-8C7D)

FILCOのブースで好きなスイッチを1個貰えるということで貰ってきた.
最初, MX Silent Red (MX2Aの最初期のbatchのはず)よりもStem Wobbleが明らかに小さくカチャつかなかったので品質的な違いがあると思ったのだけど, 「バネが違うからでは」と指摘されちゃんと分解して確認したところ, 確かにバネの仕様が全く異なっていた.

18mmのLong Spring. 一応, MX Silent Redのリカラー品というわけではないっぽい.
ステムの色は手持ちのMX Silent Blackと比較した感じほぼ同じだけどこっちの方が極微かに薄いっぽい. 意識すれば分かるけどステムだけ混ざった状態で選別しろと言われたらまあ無理だと思う. 意図した仕様なのか製造上の微妙な差の問題なのかはわかんない.
あとファクルブは今まで買ったMX2Aと違って大分まともな感じになっていた. Center Mast外周がべちょべちょになっていない. 評判悪かったから改修したのかな? 1個しかないしこれで一貫してるのかわからん.
今時安価で良質なスイッチの選択肢がいくらでもある中で1個100円は高すぎだろと思うけど, まあ見た目格好良いしなんだかんだ無難で癖のない静音リニアとして貴重ではあるし, 青色のキーボード組みたくなったら使うかも.
TypePlus Switch (Prototype)


Dryの状態で展示されていた. このナイロンハウジング版のプロトタイプはCherry MX的な良質なナイロンの擦れ具合があって, かつWobbleなどは少なく現代的な高品質なスイッチという感じで, かなり良さそうだった.
Glorious Silent Panda / Panda HE / Silent Panda HE



貴重な静音タクタイルの選択肢の一つ, HEでのタクタイルということで気になった. でもキーキャップ被ってない状態での展示だったので打鍵感については正直よくわからなかった.
Magnetic Switch Guide - 磁気スイッチまとめによるとHEの方は極性がKS-20と違うので注意.
Geon Baby Blue Slider

この手のカスタムステム?買ったことないんだけど, かなり好みのタクタイル感で良かった.
Owlab Ti He

Keeb Taroさんに頂きましたその1.
滅茶苦茶評判良くて既にHE Switchの定番となっているやつ. 実際滅茶苦茶良い. ただ底打ちがかなりうるさくて硬めなので個人的な好みとして常用するには向いてなさそうだな, とも思った.
Akko Astrolink Magnetic Switch

Keeb Taroさんに頂きましたその2.
つい先日出たばかりでまだレビューも全然出回ってないやつ. メカニカルのリニアでは聴いたことのないような音がして面白い. 製造はHMXらしい. Owlab Ti HEと比較して音量も硬さも控えめで個人的に丁度良さそうな感じ. HE組むとしたらとりあえずこれ使ってみようかな.
FCL Components Libertouch Engineering Sample


前回は不参加, 秋葉原(舎にサンプルの展示があった)へ行く用事も特になくでまだ触れていなかったので, 今回絶対触りたかったやつ!
キーキャップはMX互換, キースイッチは抜き挿し(ホットスワップ)してかつてのLibertouchのようにラバードームが交換可能. Topreと違いラバードームの反発だけではなく(TopreのConical Springは反発のためにあるものではない), バネの反発も組み合わさって機能する感じっぽい. 展示品は全て35gの仕様ということだったけど, Early Bumpの感触で初動にある程度力が必要なのでそんなに軽すぎる感じはしなかった. 35gは反発物足りないので45gの方が多分好みかな.


気になったのはMX PCBとの互換性があるこの試作品(2枚目左). 「次の戦略として考えている」とのこと. 現状ラバードームでカスタムをするとなるとほぼ静電容量無接点一択(他は最近出たAEBoards Raeds HEくらい)となっているが, 新な選択肢となるかもしれないということで期待大!
現在舎でRaffleが開催中です: [GB] Libertouch Engineering Sample(ES品)
キーキャップ
ABS/PBTのどっちが良いとかどっちが好みとかあんまないんだけど, BMSで使ってるキーだけ異様にテカってくの普通にキモいし触り心地も普通に悪いのでメイン機はPBTにしたいな……ということでPBTを中心に調査活動をしていた.
DCS Paperwork

俺, CherryよりDCSの上面が丸まった感じの方が好きなんかなあ, と思った. まあ選択肢の幅を考えると結局Cherryばっか使うことになるとは思うけど, 一個くらい持っておきたいかも.
NicePBT Classic Beige Japanese Sublegend

今までも何度か触ってはいるのだけど, 最近Classic Beige Hangul Sublegendが欲しいな〜と思っててどういう感じなのか改めて確認したかった. 会場内にある他のPBTと比べて一番好みだった気がする(無刻印の方はあんま好きじゃなかった).
Keyreative KAP Series

Boomerang by Laminar Design - YouTubeで見て良さそうだな〜と思って気になっていたやつ. メモに何がどう具体的に良かったか全く書かれていない(役に立たねえ)が, なんか普通に良い感じだった(小並感)らしい.
YUZU Custom Keycaps


オレオレキーキャップを作れるサービス. 気にはなるけど実際どうなんだろうと思ってたけど普通に良かった. Dye-Sub / Reverse Dye-Subともに印字や表面の質感に変わりはなく, 品質は安定してそう. 他のPBTと比較した感じ表面がかなりツルツルしていてPBT特有のサラサラした感じがなかった気がする.
できればスペースバーの感触も知りたかったが, 残念ながら使用しているキーボードは見付からなかった.
こういうのが欲しい↓

NuPhy x Oblotzky Oblivion

最近出たロープロの新しいやつ. ISO/HHKBにもちゃんと対応しているということで気になっていたが, 普通に良い感じだった(小並感).
一応試したけどスライド打鍵は当然ながら入らなかった.
Awekeys Full Metal Keycaps Set Titanium Black

金属キーキャップ興味ないというか絶対気に入らないだろと思ってたけど, このチタンコーティングのやつは手触りが結構好みだった.